外国株式オプション取引【具体例】

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 前回、取引2選をお伝えしましたが、久しぶりに「カバード・コール」の取引をしましたので具体例として備忘録にしたいと思っています。僕個人の考え方や取引の仕方なので、最善とは限りません。むしろ邪道?

目次

株価が下落の中で・・・

プット・オプションで取得

 今回の取引は、プット・オプションで取得したA株100株(1株270ドル)のカーバード・コールです。プット・オプションの権利行使価格を270ドルなので、当時の株価は、290〜310ドルあたりだったと思います。基本的な戦略の「安く買って高く売る」です。成り行き(ほぼ市場価格)で購入すれば290〜310ドルですが、プレミアムももらえて270ドルで取得できました。ただ、満期日の株価は、220ドルでしたので、取得した瞬間に「含み損」ありです。ですが、基本的な戦略の「含み損は気にしない」です。

株価は、下がりっぱなし

 満期日以降、株価は下がる一方です。僕は、満期日の設定を2〜3ケ月のカーバード・コールで、そこそこのプレミアムを狙っていく戦略ですが、思ったほどのプレミアムはありません。もちろん、権利行使額を270ドル以下にすれば、プレミアムは狙えますが、その時に権利行使され売却すると損が大きい。例えば、220ドルを権利行使価格にして、売却まですると5,000ドルの損になります。プットとコールのプレミアムの合計が5,000ドル弱なのでトントンになりますが、「安く買って高く売る」に反します。

戦略の練り直し(超長期の満期日で安く売って元をとる。)

このまま、何もしないという選択肢はあるものの、やはり何かしたいと思い戦略の練り直しというか発想を変えてみようかと思いました。

  • 2〜3ケ月ではなく、長期で考えてみました。権利行使価格1株220ドル(1株50ドルの損失)は、確かに損失はあるけど、プレミアムが、5,000ドル以上であれば損失はない→満期日は超長期のほぼ2年後であれば、プレミアムは、6,000ドルはあります。
  • 上記1の戦略は、もしかしたら株価が上がって220ドルを超え、即権利行使してくれれば、損は確定するけど6,000ドルは残ります。これを元手にA株を成り行きで買えば、短期戦略ができる!と思いました。
  • 上記2を、プレムアムを買った人目線だと、僕から220ドルで買うのだから、市場価格が高くなった時に買って、即売却すれば、売却益があります。そうなると、僕がA株を買う時もそこそこ市場価格になっているので「安く買う」は実現しない可能性あり。
  • プット・オプションで220ドルの取引をしてもいいのですが、証拠金が必要ですし、何より負けた感があります。僕としては、外国株式オプション取引の資金は、最初に決めた投資額の範囲でしたいと思っています。
  • 上記4のようにもしかしたら満期日まで権利行使されないかも・・・・と考えるようになると、同じ超長期戦になるのなら「安く買って高く売る」に戻った方がいいと思いました。

株価が上昇してきた!

 戦略を考えている間に、株価が少しずつ上昇してきました。もう220ドルで売って小手先の帳尻合わせの考えはなく、ひたすら「高く売る」です。といっても280〜300ドルです。このまま、上昇するかわからないけど、もう悩んでも仕方がないので取引設定を絞りました。

  • 権利行使価格・・・・・280〜300ドル
  • 満期日・・・・・最長2年
  • 注文有効期限・・・・・1ヶ月(約定しないことも想定して)
  • プレミアムと売却益とのバランス・・・・・売却されない(権利行使されない)を見込んでプレミアム重視。
  • プレミアム・・・・・4,000〜5,000ドル(満期日までの日数が長いとプレミアムも多額。)

このような感じのカバード・コール。これらに見合う設定はあるのか?あとは2年を待つだけです。約定されるのか、結果は神のみぞ知るでしょうか?

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